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『本屋の森のあかり』1〜3巻 磯谷友紀 講談社コミックスキス 『暴れん坊本屋さん』のヒット以降、本屋を舞台にした漫画が地味に増えてきているような気がしないでもないのですが、この漫画もそんな本屋さんを舞台にした漫画。ってか、このオビからして久世番子さんの名前を出していて、その上これでもかとメガネ男子+本屋さんの組み合わせを強調するというあざとさですが、そのあざとさに逆にやられて購入してしまった面もあったり。 主人公は大型書店の岡崎支店に勤めていたが、この度東京の本店に転勤する事となった所から物語は始まります。岡崎出身で怒ると三河弁を爆発させるというローカル色豊かな内容に、同じ愛知県民として心惹かれるところはあります。そんな地方でのんびりと暮らしてきた彼女が本店で奮闘していく様を描いた物語になってます。 ただこの主人公、主人公としてはものすごく色が薄いんですよね。個性が薄いというか、とにかく普通。確かに本好きではあるんだけど本屋マンガの主人公としては、誰にも負けない本への情熱を持っているかというとそこまで熱々しくもない。誰にも負けない専門分野への知識がある訳でもなく、働く社会人としてバリバリと本屋の仕事をこなしているという風でもない。とにかくものすごく普通なんですよ。 でも、この普通っぽい主人公像こそがこの漫画の魅力になっている部分もあるんですよね。会社は1割の仕事の出来る人と、8割の普通の人と、残り1割の仕事の出来ない人によって構成されているなんて話をたまに聞いたりしますが、間違いなく8割の普通の人に入る自分にしてみると、この主人公にはものすごく親近感を抱けるのですよ。無理に背伸びしていない等身大の主人公像が逆に好感を抱ける部分に繋がっているんですよね。 あと、主人公に強い個性がない分、周囲の人間達の個性が際立って来ているのも結果としていい方向に作用しているのかも。主人公の目を通してだけの物語でなくて、本屋に関わる様々な人達のエピソードを深く掘り起こして話が描かれるのも興味深く、色々な視点から見た本屋の物語が読めて面白いです。 また、オビで謳われている通り、この漫画は本屋とメガネ男子とラブで構成されているのですが、ラブ方面でもじわじわと来るモノはありますね。メガネ男子1号の副店長と、主人公にツンツンしっぱなしの毒舌メガネ男子2号の同僚。主人公は副店長に恋心を抱いていくのですが、その思いは片想いでままならないのに焦らされます。本が恋人、俗世間から離れた趣さえある副店長が今後どのような動き方をするかでラブ方面での話も面白さを増していくかもしれないです。あと同僚メガネ男子が加わって三角関係っぽく発展すればそれはそれで面白そうですが、まぁここら辺は今後に期待ですね。 本屋で働く人達の目を通して描かれるこの漫画、全体的に落ち着いた雰囲気で描かれており、じわじわと来る良さを持った佳作だと思いますよ。
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ある意味すごい独特な漫画ですよね。名作をフューチャーしつつお話を展開するのは金魚屋なんかと共通の手法ですけど、こっちはすごい常温でちょっとだけほこっとするというか、なんというか。 |
チューハイ 2008/05/17 07:53 |
確かに突出する面白さはこの漫画にはないんだけど、心穏やかに楽しめる良さはあるんですよね。3巻まで買ったのなら次巻も是非! |
DAI 2008/05/25 14:30 |
今日、本屋さんで見かけて3冊まとめ買いし、読み終わってから気になってタイトルで検索してしまいました。 |
naco 2008/06/29 22:54 |
買ってしまったから今も買っているというかんじ… |
本屋の定員 2009/06/25 16:39 |
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