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通常、漫画の単行本化というと、雑誌に掲載されたモノが刊行に必要な分たまってコミックスになるという流れが従来のあり方でした。しかし、最近の紙媒体だけに頼らない漫画のあり方の変化によって、違うパターンによって単行本化されるモノも増えてきました。 出版社によって配信されるオンライン漫画や携帯漫画が、紙媒体として単行本化される流れ。はたまた、個人サイトで描かれていたWebコミックが読者人気に後押しされて出版社の目にとまり単行本化されるという流れ。様々なパターンはあるのでしょうが、こういった今までとは違う形で単行本が発売されることになってきているのも面白いモノです。そしてここ最近、個人的に注目していた漫画がそういった形で単行本化されたモノが多かったので、ちょっと紹介してみたいと思います。 『瞳のフォトグラフ』1巻 GUNP フレックスコミックスらきすたやアイマス同人で有名なGUNPさんによる初単行本。Yahoo!コミックにてオンラインで連載されていたモノの単行本化となります。以前より親交のあるサークルさんで、連載開始前より色々と話を聞いていただけに、単行本になったというのは感慨も深いです。 お話は、とある女子校の写真部を舞台とした学園百合モノ。写真部を舞台にした漫画自体が珍しいところに、さらに百合要素が加わっているので新鮮味が高いです。ただ、写真部とは言え、がちがちの部活動漫画という感じでもなく、あくまでメインは部員同士のイチャコラ交流。百合色いっぱい三角関係で、ニヤニヤできること請け合い。そこに写真を撮るという要素を絡めてストーリーを展開している感じですね。 自分のお気に入りはと言えば、4話の写真を撮るフォームのコーチングという皮をかぶったおぱんつ話。いや、GUNPさんの漫画というとやはりコメディというか下ネタ気味のところが面白い部分もありますし、そういう意味でもこの手の話はやはりお手のものって感じです。まぁ、この漫画で下ネタに走り過ぎるのはあまりにも雰囲気にそぐわないのでしょうが、こういった息抜き話はやはり楽しいモノですね。 逆にストーリー展開としては伏線も散りばめられつつ進んでおりますが、展開として性急に感じられる部分もあってちょっと残念。もう少しじっくりと、前述のような息抜き話を多めに交えつつ進んでいってくれればなぁとも思ったり。そういう意味で、Yahoo!コミックで公開されていた4コマがこの単行本に収録されていなかったのは残念でしたが。 あと、名古屋の地元ネタというか、舞台設定が名古屋とか尾張になっているので地元民としてはニヤリと出来る部分も多くて嬉しいところですね。 Yahoo!コミックス内の『瞳のフォトグラフ』紹介ページ 作者GUNPさんのサイト 『みんなミュージカル!』 アサイ アクションコミックスHighともかく、この漫画はオビに書いてあることが全て。 「オタクネタじゃない! エッセイマンガでもない! なによりもアクセス数が少ない! ……けど、素人のブログ4コマ漫画コミックス化!」 何という自虐的なオビの文句とも思いますが、裏面を見て納得するのです。 「とにかく面白かったからコミックス化したよ!」 この分かりやすい殺し文句! ブログ上で連載されていた4コマ漫画を単行本化したこの漫画。実は作者のアサイさんのサイトは4、5年ほど前から見ていてこの漫画も楽しみに読んでいたので、この単行本化の話にはものすごく驚かされました。作者自身もすごく驚かれてましたが、読者の自分もすごく驚きましたよ。でも、その面白さが認められてようやく日の目を見ることになり、影ながら応援していた一読者として感慨もひとしおです。 タイトルにミュージカルと入ってますが、別段ミュージカルをする訳でもなく、ミュージカルのようにわいわい賑やかにしている登場人物達による学園4コマになってます。黒髪メガネっ娘なのに成績悪くて非処女とか、金髪転校生がネイティブ名古屋弁で百合とか、男勝りの体育教師が男に免疫なくて処女とか、そんな一風変わった面々によるドタバタコメディ。そしてこのドタバタがものすごく楽しいんですよね。 特に好きなのが体育教師のカオリ先生。生徒の「可愛いです」の誉め言葉を真に受けてドギマギする姿のなんと可愛いことか! あとはやはり名古屋弁キャラの金髪キャラ、エリー。作者のアサイさんも名古屋人だったと思うのですが、ネイティブ名古屋弁に違和感なし。ただ、名古屋弁キャラが可愛いかと聞かれたら非常に微妙なところなのですが、その微妙さ加減と金髪キャラというギャップがこれまたエリーの魅力になっており、いいんですよね。 コミックハイ6月号から連載も開始されるようで、引き続き楽しみに読んでいきたいところです。 漫画SNSから「漫画家デビュー」決定! 作者アサイさんのサイト「漫画家(仮)」 『あしめし』 葛西りいち ビッグスピリッツコミックススペシャル自分が働いているのとは全く違う異業種の話を聞くのって新鮮味があって面白いモノです。自分が今いる業種の常識とは全く違う常識があったりして、話を聞いてるだけで楽しい部分はあります。 そしてこの漫画『あしめし』は漫画のアシスタント業界というお仕事について描かれたものであり、普段自分たちとは全く接点のない業界の話というだけで、ものすごく興味をそそられるのです。そして垣間見るその業界の話はやはり興味深く面白いのです。 この漫画も、そもそもはブログで公開されていたのが単行本化されたモノです。このサイトも実は以前から見ており、たまたまウェブコミックランキングで見かけて以来密かに日参していたのですが、いつの間にやらサイゾーにインタビューされていたり、いつの間にかネット上で話題のサイトになっちゃったりしてる間に単行本化までされてしまい、驚きの連続でした。 でもまぁ、漫画好きならば興味のある漫画業界の裏というか、漫画制作現場の裏話が聞ける内容となっては、やはり人気が出るのも頷けるところ。最初のうちは漫画というよりもエッセイ色が強く、文字ばかりの内容でしたが、回数が進むに連れどんどん洗練されていき読みやすいないようになっていったのもグッド。 作中に出てくる実在の漫画家先生が実際にはどの作者なのかを自分の頭の中で想像するのも一つの楽しみ方ではありますね。マック先生が誰なのかを想像するだけでもいろいろと楽しいです。あと、この漫画では崩した線によるゆるいキャラが描かれていますが、アシをやっているスキルの持ち主の作者ですから、一度この作者による本気を出した絵による漫画って読んでみたいなぁと思ったり。第6章の扉絵とか胸キュンなのですが。 作者葛西りいちさんのサイト「アシでメシが食えんのか」 |
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