![]() 『みそララ』3巻 宮原るり まんがタイムコミックス 宮原るりさんの漫画はやはり面白い! そう思わせるのに充分なこの『みそララ』3巻。『恋愛ラボ』も面白くて大好きなのですが、どちらかと言われれば個人的にはやはりこちらを推したいのです。 「女子校」を舞台にした恋愛ラボの場合、リコやマキなどの登場人物達が学校という場において駆け回っているのを読者という外の視点から愛で楽しんでいるという側面が強いです。一方、みそララの場合、とあるデザイン事務所という「会社」を舞台にした物語というのもあって、サラリーマン稼業の自分としても共感できる部分がある分、読者視点でありながらも自分の身近な事柄として楽しめるんですよね。 この3巻では穀物トリオが再度集結してケーキ屋のパンフを作っていくわけですが、様々な壁にぶつかりながらも三人力を合わせてそれを乗り越えていく様がこれまた最高に気持ちいいのです。三人集まってワイワイやっている姿もオシゴト漫画というカテゴリーながらも、どこかソフト百合的な魅力も感じさせるし、文化祭を前にして準備をする女子高生ライクなノリもあり。仕事だからといってシリアスに深くなりすぎることもなく、かといって浅くもないという絶妙なサジ加減で描かれるわけです。 この辺りがこの漫画の一番の上手いところで、実際の仕事ではこんなにも楽しい事ばかりでなく、人間関係やしがらみで楽しくやれない部分も多いんでしょうが、そういったマイナス要素をあえてクローズアップせず、目標に向かって前向きに進んでいくというポジティブな部分を前面に押し出してきているのが気持ちいいのです。そして、それを成し遂げたあとの達成感が気持ちよく描かれ、読者である我々も強い満足感を得るのです。 宮原るり漫画の持つ女の子達のキャッキャウフフ要素を損なうことなく、仕事漫画のリアリティとフィクション性を上手く融和させ、読んでる者の中に眠るポジティブ思考に火をつけてくれるかのような前向きさ。そのどれもが気持ちよく、読んでいると自然に頬が緩み、読んだあと幸せな気分に浸れるのです。 仕事に打ち込んでいる姿だけでなく、幕間的に描かれる日常シーンの掛け合いも楽しく、コメディ要素の切れ味も抜群。全方位的に面白さにぬかりなく、自信を持ってオススメできる漫画だと思いますよ。 |
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