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zoom RSS 10年にわたる連載の末、遂に完結!感動のクライマックス、『capeta』32巻

<<   作成日時 : 2013/05/19 19:05   >>

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『capeta』32巻 曽田正人 KCデラックス

10年の長きにわたって連載が続いてきた『capeta』が遂に完結! これまでも何度となく熱く震える展開を見せつけられて来ましたが、完結巻となるこの32巻はまさにその集大成とも言うべき内容。ラストに来て最高のピークがやってくるのだから、これがもうたまらないっ!

舞台はマカオGP。これまで幼少の頃よりライバルであり続けたナオミとの一騎打ち。時に反目し合い、時に認め合う。尊敬の念を抱き合いつつ、競い合い、切磋琢磨し合ってきた二人であるからこそ、この最後のバトルの重みは圧倒的なものとなって迫ってくるのです。当の二人が幼少より積み重ねてきた時間の重みと、10年間この漫画を追い続けてきた読者が共有してきた時間の重み。それらがあるからこそ、最高に盛り上がるのですよ。


カペタのナオミに勝ちたいという想い。この二人の間だけに流れる特別な想い。熱い魂のぶつかり合いの果てに現れてくるドライビングスタイルの差。これまでこの漫画のレースシーンには何度となく痺れさせられてきましたが、クライマックスである今回はこの二人の強い想いがこもってくる分、余計に震えが止まらないのです。熱い熱い感動。最後のゴールシーンにはどうしたって背筋を震わすしかないのです。

しかし、これほどまでに熱い漫画だけに、このマカオGPで完結になるとは正直思ってませんでした。遂にF1の世界へと旅立っていく道筋が見えてきた訳ですから、カペタやナオミがF1の世界で強敵達を相手に戦う姿を夢見ていた読者は数多くいたと思います。それだけに残念で、もったいなくて、寂しい気持ちにならざるを得ないのです。

ただ、最後まで読んでみて作者の後書きなんかを読んでみると、作者の美学というか哲学を感じる事も出来て、ここで終わる事に納得する事も出来るのです。そもそも、この漫画には作者なりのレースに対する美学を感じられる部分が多くあるんですよね。


ブレーキングは頑張るものじゃない
マシンとコミュニケーションをとるためのツールだ


自分もレース観戦は好きな方なのですが、レースで一番面白いシーンってやはりオーバーテイクの瞬間な訳ですよ。それもスリップを使ってストレートでキレイに抜くシーンよりも、コーナーのツッコミで激しいブレーキングの末に抜くシーンに圧倒的に痺れるのです。ただ、この漫画ではそれはナオミの持ち味として描かれており、主人公であるカペタは全方位的に速いヌメッとした走りをするキャラとして描かれている訳です。それはまさに玄人好みする走りであり、パッと見の激しさやインパクトはありません。ただ、主人公であるカペタにそうした走りをさせるのは、そこに作者のレースに対する美学が現れているからなんじゃないかとも思うのです。


オレはきっと「世界一速くなりたい」んじゃない
世界一クルマの運転を究めたいんだ


そしてカペタのこのセリフは、作者自身の思いの代弁であったようにも感じるのです。読者である自分はもちろんカペタが世界一速くなった姿を見たかったです。それはつまりF1の世界で勝つ姿な訳ですが、作者にとって一番描きたかった事はクルマの運転を極めたカペタの姿だったんだろうなぁと。そしてそれは、このマカオGPにおいてのナオミとの勝負においてある意味一つのピークとして極まったんじゃないかとも思うのです。

このレースにおけるカペタの走りはナオミとのバトルの中で究極までに研ぎ澄まされていき、ある意味一つの到達点を迎えたのかもしれません。それはどのライバルとの走りの中でも見つけられない、ナオミとの対決だからこそ見つけられた究み。この先、カペタのレース人生はまだまだ続いていく訳ですが、このレースほどにカペタのドライビングセンスが究極までに研ぎ澄まされる事はそうそうないんじゃないかと。そして、そんなレースを描ききった作者にしてみればここが一つの到達点だったのかなぁとも思えてくるのです。

最終話はエピローグとして、その後のカペタ達の去就が描かれておりますが、実際にF1への道のりは遠く険しいものであります。現実的な問題は山積みで、その山を一つ越えるだけでもそれはもう大きな力を必要とするでしょう。しかし、読者である我々は夢見ずにはいられないのです。その後のカペタ達の活躍を!


速くてもF1へ行けなかったドライバーは大勢いた
でも「ズバ抜けて」速くてF1に乗れなかった者は一人も
ただの一人もいない


そう、このラストのモノローグがまた痺れさせてくれるんですよ! カペタ達ならきっとやってくれる。速さを兼ね備えているカペタなら、ズバ抜けた速ささえも勝ち得て、活躍してくれると。そんな彼らの姿を夢想しては楽しむ余地があるのはある意味幸せなのかもしれません。

そういえば、曽田先生の出世作である自転車漫画『シャカリキ!』も、主人公のテルがヨーロッパに旅立つシーンで終わってます。まだまだ先を読みたいと読者に思わせるところで、主人公の飛躍を前にして物語を完結させるのがこの作者なりの美学であるのかもしれませんね。

何にせよ、この10年間存分に楽しませてくれた漫画でした。続きがもう読めないのは寂しいですけど、曽田先生にはまた別の作品で熱く震えさせられたら嬉しいなぁと思います。

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ChuriPeri
2013/11/01 13:49
糞漫画
Android
2014/10/08 03:24

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