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口コミで繋がる好評の輪、『とある飛空士への追憶』感想リンク集

2008/03/08 21:33
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「とある飛空士への追憶」の好評が連鎖中

自分はフランさん缶さんの感想に触発されて買ったのですが、他人のオススメというのはこういう良作を発掘できるからたまりませんよね。口コミの威力こそが良作を盛り上げていく要素、ということで引き続きDAIさんの『とある飛空士への追憶』の絶賛をお楽しみ下さい。

普段ラノベを読む時ってカバーを付けっぱなしにしているので、最近になってようやく気付いたのですが、この表紙絵はかなり意味深いですよね。一度読み終わってから見ると特に。金色のきらめきの意味とか。「その者、白き衣を纏いて金色の空に舞い降りん」てな感じでしょうか……ってジブリかよ! まぁ、よく言われることですが、紅の豚やラピュタ的要素を激しく持ち合わせた作品ですしジブリっぽさを連想してしまうのはもはや宿命なので。

いろいろと他の人の感想を探してたら、結構集まったのでせっかくなのでリンク集代わりにどうぞ。

ガガガは新人賞を読んだきり敬遠していたけれど、これは考え直さざるを得なくなった。まあ、特別何がすごいというわけではないのだけれど、だからこそ、すごい。全くこれだから、ありきたりは、侮れない。王道とは作者によって、こうも変わってくるのか。と思う。

とある飛行士への追憶 - ラノベスーパーサブ


この作品の終章のまとめ方は、まさしく傑作。この締めがなければ、この作品の印象はもっと悲しく無常観に握りしめられたものだったでしょう。

徒然雑記:とある飛空士への追憶 - livedoor Blog(ブログ)


架空のお話ではありますが、歴史の1ページとしてひっそりと刻まれた”とある飛空士への追憶”。とても綺麗で読後に余韻がたなびく結末は特筆ものです。傑作ライトノベルとしてオススメです。

『とある飛空士への追憶』(犬村小六/ガガガ文庫) - 三軒茶屋 別館


胸が締め付けられるような淡い想いと、熱いドッグファイトにしびれる、至福な時間を味わえた作品でした。

彩彩のべる。: とある飛空士への追憶


なんと切なく、なんと温かくさせてくれる物語なんでしょう。それでいて、空の美しさと、ドッグファイトの緊張感も見せてくれるんだからたまりません。ああ、もう最高にすばらしかった!文句なしで大絶賛。

booklines.net - [犬村小六] とある飛空士への追憶


物語を盛り上げるだけ盛り上げ、そして、当たり前すぎるほど見事に綺麗な形で収束させたストーリーに感謝。久しぶりにドキドキ感とワクワク感を同時に味わわせてくれたすばらしい作品でした。

うかばれないもの | あなたを忘れない。『とある飛空士への追憶』


確かにスタジオジブリの作品のような丁寧な仕事をした,非常に完成された一冊だと思う.素晴らしかったです.

2008-02-25 - 十七段雑記


王道ボーイミーツガール。ラピュタと紅の豚を足して2で割ったような世界観。ガガガ文庫はノベライズ以外はくせ球と変化球しかないのかと思っていたら、ちゃんとしたストレートが投げられたのか! しかもこんな剛速球が!!

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫 い) (ガガガ文庫 い 2-4) - いつも月夜に本と酒


評判がいいようなので手を出してみたのだけど、確かにすごくいい出来だった。文章はきれいで読みやすいし、肝心の空中戦も迫力のある素晴らしい描写だったし、最後の結末はとてもいい場面で終わっていたし。

とある飛空士への追憶(ざ・せかんど・えふしーつー)


話としては、二人が徐々に惹かれあうにしても、劣等機でのドッグファイトにしても、よくあるイベントから外れない、安心して読める展開です。まあ、簡単に言葉にすると一行で済むような……。でも面白い。圧倒的にうまい。

とある飛空士への追憶 - 灰色未成年


こうしてみると、ホントに各地より絶賛の声ばかりが届いております。空戦シーンの面白さと、身分違いの恋の切なさという2点において支持されている部分がやはり強いようですね。

ラストシーンについてはあの切なさに美しさを感じる一方、二人が結ばれる結末を見たかったという意見もやはりありますね。自分も正直なところ、読み進めている時はそういったハッピーエンドを期待していた部分はありました。最後にシャルルがファナの奪還劇を繰り広げて、無事サンタ・クルスに救出したファナと共に二人で飛び立っていくというハッピーエンド。向かう先はどこだっていい。南の無人島目指してもいいし、誰もが到達したことのない大瀑布の一番先を目指して世界の果てまで飛び続けるのもいい。もしくは故郷の地を目指し、再度大瀑布を越えて好敵手の待ち受ける海を越えていく展開にも心躍らされます。

ただ、そんな大団円に敢えて話を振らずに、あのラストシーンを描いたからこそ、この作品は傑作たりえたのではないのでしょうか。ハッピーエンドだったなら僕らの頬を緩ませ心を温めてくれる良作にはなったでしょう。ただ、あのラストダンスがあったからこそ読者の心に深く刻み込まれるモノを残してくれたことは疑いようのない事実だと思います。

桜は散るときが一番美しいと言いますが、初恋も成就した甘さよりも終わりを迎えた苦さや切なさの方がより一層人の心に響くモノだと思います。潔くも儚く散るからこその切ない美しさ。あのラストシーンにはこうした散り際の美学みたいなモノがあるようように思えてならないんですよね。
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この素晴らしきひと夏の恋と空戦の物語、『とある飛空士への追憶』

2008/03/06 00:36
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『とある飛空士への追憶』 犬村小六 ガガガ文庫

読み終えたこのオレの心を占めるこの感情は知っている。ああ、これはまさに初恋をした時の切なさ──。

「貴様にひとつ、重大な任務を託したい」
「次期皇妃を水上偵察機の後席に乗せ、中央海を単機敵中翔破せよ──」

海をはさんだ大国同士が戦争を繰り広げる架空戦記。そこに登場するレヴァーム皇国の次期皇妃ファナを複座式水上偵察機に乗せ、単機で1万2千キロの距離の海を越え祖国に送り届ける使命を帯びた飛空士のシャルル。身分的に最下層に位置するシャルルと次期王妃のファナ。身分違いのこの2人が同じ飛行機に乗り、敵制空権内を単機で突破する冒険譚、そしてラブロマンスなのです。

この物語、まずはそのシンプルで王道的な流れがとにかく素晴らしいです。次期王妃のファナを飛行機に乗せ送り届けるまでを描いた物語なのですが、その過程は気持ちいいくらいに王道。敵のまっただ中を次期王妃を連れて駆け抜けていくというだけで少年心をくすぐる冒険モノとしてオレのドキワク感は最高潮に達しますし、それを成し遂げるという英雄譚としても激しく心躍ります。そして敵機に追われ危機的状況に陥りながらも何度となく助かっていく展開には何度となくハラハラさせられ、そしてドキドキさせられました。

撃墜しあうみたいな派手なドッグファイトはなく、ファナを送り届けるという使命のためにただひたすらに敵機の追撃を振り切ることに特化した展開なのですが、これがまた臨場感溢れる筆致により、読み手である自分も何度となく手に汗握らされました。最後に待ち受けている因縁の敵機との1対1の決戦。その何と熱く潔く昂ぶる空戦であろうかと!

この物語における空戦描写の素晴らしさは特筆モノであり、その描写だけで十二分に満足できます。また夏を舞台にした物語だけあって空戦時における空と海と雲の描写も上手く、青と白のコントラストがまざまざと脳内にイメージとして沸き上がってくる描写は素晴らしいの一言。

そして、この物語をさらに素晴らしくしている要因の一つはやはり身分違いの恋、次期王妃のファナと、飛空士のシャルルの二人が織りなすラブロマンスであることは疑いようがありません。

次期王妃となる身分だけあって自分の心を殺し人形のように生活してきたファナが、シャルルと共に飛行機に乗り、5日間の旅路を過ごす中で本来の自分を取り戻していく過程にも心温まります。そしてそんな二人が5日間共にする中で互いに惹かれあっていくのも当然のことではあるのです。

しかし、そこは身分の違う二人。いくらこの旅路の間は身分の違いも感じないような関係になろうとも、どんなにお互いのことを想い合おうとも、この任務が終わればその関係も終わってしまう。二人でどこか遠い地にこのまま飛び立てて行ければと夢想するその心情も叶わぬ夢であり、これがまた切ない。旅路の終わりが迫るにつれ、ラストが迫るにつれ、近づいてくる二人の別れに何とも心を締め付けられるのです。

そしてこの二人の結末がどうなるのかと先が気になって気になってむさぼるように読み進めていく自分。そして、最後に待っていたのはそんな自分の期待を裏切らぬ素晴らしきラストシーンでありました。

目を閉じればイメージとして沸き上がってくるサンタ・クルスのダンス。青い空を背景に金色に輝くサンタ・クルスとそれを眺めるファナ。ああ、この胸を締め付けられる甘く切ない感情。ファナとシャルルの二人の心はこの瞬間、確実に一つになっていた。しかし、それは初恋が叶った瞬間でもあり、そして二人の別れの時、そう初恋が終わる時でもあったのです。この甘酸っぱくも切ない初恋の終わりが描かれるためにこの物語はあったに違いないと。

他にも素晴らしいシーンがたくさんあったこの物語ですが、このラストシーンが自分の心に深く深く印象深く突き刺さりました。しかし、それは決して不快なモノでなく自分の心を震えさせてくれる素晴らしいモノでありました。

ああ、返す返すも素晴らしい物語でした。2008年はこの作品を語ることなくラノベを語ることは出来ないといわれるくらいの作品ではあるでしょう。最近、各所で話題に上り始めており気になって購入したのですが、もうほんっとうに良かった。素晴らしかった! 漫画ならば表紙買いもする方ですが、ラノベはなかなか自分から開拓していかない分野ですし、人のお薦めを参考に買うことも多いのですがお勧めにしたがって買って良かったと。なので俺も声を大にして言いすます、超オススメであると。絶対に読んで欲しい一作ですね。


ひと夏の恋と空戦の物語「とある飛空士への追憶」(フラン☆Skin)

犬村小六「とある飛空士への追憶」感想(缶の可換環館 おかわり)
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ラブってコメってエロる三段活用エロコメ展開、『ゼロの使い魔』12巻

2007/08/27 22:50
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『ゼロの使い魔』12巻 ヤマグチノボル MF文庫 J

「サイト……、私の胸がホンモノかどうかさわって確かめて」

さぁ、ヤマグチノボル先生のあざといエロコメタイムの始まりです。このオビのあざとい文句にやられてしまった諸兄も多いかとは思いますが、内容がこれまた期待に違わぬあざとさで、ラブってコメってエロる、そんな三段活用エロコメ展開。

エロに始まり、エロに終わる、おっぱいに始まりガチ百合で終わる。さすがヤマグチノボル先生、エロ畑でならした腕前がもうダダ漏れです!

ルイズとサイトの関係はほぼ固まって鉄板であるモノの、くっついてしまったらそこで試合終了ですよとばかりに、最後の一線だけは越えれません。越えさせません。キスはしてるのに、あまりにもあんまりなサイトの鈍感さ加減とルイズの意固地さ加減によって、相も変わらず最後まで至らないのは寸止めラブコメとしては正しいあり方なんでしょうか。

そして、ルイズとサイトの関係が進められない以上、他のキャラとの関係を進展させる以外に道はなく、ティファニアだったりタバサだったりシエスタだったりと、脇キャラにスポットをあてた短編集となってますね。そのスポットのあて方は主にエロ方面なんですが。

ってか、最後のシエスタの話とかどうなんですか。裸エプロンで百合乱舞で生クリームデコレーションって、もうどんだけあざといんだと。エロのインフレここに極まれりって感じで詰め込みまくる展開にただただお腹いっぱいです。

ただまぁ、頭空っぽにして楽しめる良質エロコメではありましたね。しかし、これだけエロのインフレやってしまうと、今後結構厳しそうな気もするんですが。

個人的にはプロローグの話が好きで、初夜に赴くルイズのテンパり具合とか、ブリミルへの懺悔の言葉とか、ベッドの中でサイトの行動に対し一人妄想を加速させ空回っていく様とかがもう大好き。常々言っておりますが、妄想を空回りさせて暴走する少女というモノは最高に輝いており、僕らをニヤリングへと誘ってくれるんですよ。
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物語の展開と共にオレのニヤリングもクライマックス、『狼と香辛料』5巻

2007/08/25 20:29
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『狼と香辛料』5巻 支倉凍砂 電撃文庫

ドナドナド〜ナ〜、売られてゆくよ〜、ということで、今度のロレンスの商売のポイントは人身売買! これまで貨幣相場だったり武器相場だったり鉄鉱相場だったりと商いのタネは色々ありましたが、とうとうロレンスが手に出してしまったのが奴隷商! 大きな金を得るためにロレンスが質草として差し出したのはもちろんホロだったー!?

……と、電撃hpに載ってた5巻紹介(一部誇張)を読んでたら妄想が加速し始めて、「すわっ、売られてしまったホロが性奴隷に!?」という妄想に行き着いてしまいましたが、オタとしては正しい妄想の仕方なのかもしれませんが、一般人的に見てそれはどうなのかと。

まぁ、そんな脱線妄想話はさておき、ホロかわいいよホロも5巻目です。これまで何となくタイミングを外して感想を書いてきておりませんでしたが、このシリーズ大好きです。3巻での「やさしくしてくりゃれ」にはもうどんだけニヤリングしまくったのかと! どんだけ悶え転がったのかとっ!

このシリーズの最大の面白さはやはりホロとロレンスの軽妙なやり取りである所は皆さんもご存じの通りだと思いますが、それは今巻も健在。むしろバカップルぷりに拍車がかかりつつある今巻の二人のやり取りの数々は、もうそれだけでオレのニヤリングをマックス状態まで引き上げてくれます。これだけでもうオレのニヤリングはクライマックスです!

1回読んだ後に再度読み返してみても、ホロとロレンスの会話シーンのページだけに付箋を付けていって、そこだけを連続して読んでいきたいほどにもう大好き。ホロに「くふ、ぬしは本当に可愛いのう」と上から目線で言われる度にっ、オレの頬がっ、もうっ、どうしようもなくっ、ニヤニヤニヤニヤとっ!

これまではホロにからかわれてすぐに体を硬直させ照れてしまっていたロレンスも、慣れてきたのか成長したのか、ホロの言葉に上手く返しの言葉をいれれるようになった点がこれまでと違うポイント。いつもホロにやりこめられていたロレンスの下克上とばかりに、何とかホロを羞恥の色に染めさせてやりたいと反撃する健気なロレンスも良いですが、結局はやりこめられて羞恥の色に染まるのはロレンスという構図もこれはこれで素晴らしいのです。

そして、この「慣れ」とか「成長」とか「変化」がこの巻における重大なキーワードで、ホロとロレンスのじれったい関係にもようやく動きが出てきました。

普通に手を繋ぐだけでなく、指を絡め合って手を繋ぐ二人なんだから、もうとっとと体の関係結んじゃいなよ、と思う部分もある反面、そこまで行き着いてないからこそのじれったさともどかしさから生まれる寸止め感もこれまたよし。

あと、ホロとの旅の中で女性との会話のツボを心得たのか、ロレンスのモテ期が到来。酒場の娘さんといい、エーブといい、なんだかいい感じになってて、そりゃホロも嫉妬するってもんでしょう。しかし、この作品で会話というのはものすごく重要なポイントで、機転が効いてシャレも効いてウィットに富んだ会話の応酬ってのは読んでても楽しいですよ。

物語的にはホロとロレンスの関係という主軸とは別に、やはり商売絡みでも話が進んでいきます。ただ、読んでてこれはどうあっても丸く収まるわけはないだろうというのは読めるのですが、そこはまぁ王道展開って事で。当初妄想した人身売買絡みの話は全く発展せず、むしろメインはエーブとのやり取りって感じでしたね。なんだか次巻以降に引き続きそうなので、商売絡みでどのようにひっくり返すのかは楽しみ。

あと、ホロとロレンスとのやり取りの中でホロの弱点が尻尾というくだりが出てきて大・興・奮。やはり耳やしっぽのついてる獣っ娘キャラはしっぽや耳が弱点というのがエロ、萌えの世界による常識。しっぽをなでられて「もっとやさしくしてくりゃれ」と上気した感じで言うホロに期待。

あと期待したい展開として、今回のロレンスの告白をその後ずっとからかいのネタとして使うホロにも期待。「あの時の真摯な目で告白してきたぬしはホントに可愛かったのにのぅ」みたいな感じで是非!
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成長していくキャラ達、盛り上がる青春キャンプファイヤー、『とらドラ』5巻

2007/08/12 23:48
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とらドラ5巻 竹宮ゆゆこ 電撃文庫

面白かったー。ラブコメのとらドラとしてより、青春学園ストーリーとしてのとらドラとして非常に面白かったです。やはり竹宮ゆゆこさんはこういった笑いあり涙あり、それでいて疾走感のある青春学園ストーリーを描かせたらホントに上手いですよ。最後にはやはり走って盛り上がりを演出するこの展開には何度となくやられてしまいます。

舞台は文化祭ってことで、お祭り騒ぎ的なワイワイとした楽しさに満ちあふれておりますし、文化祭の準備段階での次第に高まる高揚感や、文化最中のお祭り騒ぎが弾ける感じ、そしてキャンプファイヤーでのしんみりとしつつも余韻が残るこの終わり方といい、もうどれを取っても上手いの一言。

そこに大河の父親問題という物語の一つの重要な要素を展開させ、大きな動きこそはなかったモノの竜児、大河、みのりん、亜美という主要キャラ全員の恋模様も交錯させつつ話を進めていき、全編にわたって見所満載でした。

ただ、ラブコメ的には多少弱く、恋愛模様の進展も一段落というか、今回は変わりつつある各キャラの現状の立ち位置確認というか、今後の恋模様に向けての溜めの段階とも取れるわけで、その辺りは今後に期待ですね。

そんな中でものすごく成長したなぁと感じさせる亜美の存在はこの巻では特に際立っており、自分もこれまでそれほど好きなキャラじゃなかったけど、今巻読んでてかなり好感度が高まりました。自販機横の隙間の定位置で交わされる二人の会話、飾ることのない素の二人の会話には今までにないモノも感じますし、123ページでの実乃梨と竜児の会話を見つめる視線ってのも亜美のことだと考えると、オレ内部ラブコメ的には大盛りあがりですよ。

最後のキャンプファイヤーで5人で踊る青臭すぎる展開に幸福感を満たされつつも、今後この5人の恋模様がどのように動いていくのかという部分では期待満載です。自身の中の変わりつつある気持ちに戸惑いを感じている実乃梨に、変わろうという意志と共に変わりつつある亜美、そして今回の父親騒動でより深く自身の内面と内情をさらけ出すことになった大河と竜児の関係。ラブコメ的に今後の展開にはもう期待が高まって高まってしょうがないですよ。あー、次巻が待ち遠しい!

あと、今巻での影の主役はゆりちゃん先生(30)であることは大多数の読者の納得するところであるかと。前々からいい味だしてましたが、とうとう三十路に突入した女の悲哀と暴走気味テンションが空回っていく様は、空回りっ娘萌え属性を持つ自分としても非常に美味しくいただけました(笑)
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とらドラ5巻、狼と香辛料5巻

2007/08/08 23:32
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書店でこの2冊を見かけてからずっとニヤリングしっぱなしのキモメン登場。いやぁ、自分の好きなラノベが2冊も同時に発売なんて嬉しすぎます。書店でパラパラめくって挿し絵を見てしまうと、これまたニヤリングに拍車がかかってさらにキモイ人だったので、早々に買ってしまい、家で読む楽しみにと。

しかし、問題はどちらから読むかということで、悩んだ挙げ句まずはさっくり読めそうなとらドラからですかね。それにしてもこの表紙絵のホロは可愛いなぁ。
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スピンオフならぬキックオフ、『とらドラ・スピンオフ』

2007/05/13 22:18
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『とらドラ・スピンオフ!』 竹宮ゆゆこ 電撃文庫

今流行りのスピンオフということで、とらドラ2巻に掲載されたスピンオフな話を、今度はまるまる1冊使って描かれており、番外編となっております。生徒会に所属する不幸体質の幸太と、新キャラのさくらの二人が織りなす王道ベタベタラブコメ。この作者らしいテンポのいいコミカルな感じで話が進められ、笑えてニヤニヤ出来る気持ちいい話になってます。それでいて、最後には青春ストーリーらしく、疾走感溢れる展開と、青臭い学園物語仕立てで締めるのは、やはり『とらドラ』という名前を冠しているだけはあり、番外編といえどどの辺りはさすがではありますね。

また、ヒロインさくらの無自覚な肉感的エロスがこれまた何ともいろいろと刺激してくれてたまりません。迂闊でおっちょこちょいで無防備な部分がひたすら可愛く感じられるように描かれ、憎めないキャラになってるのと共に、その迂闊さから巻き起こす微エロがやんわりと僕らの股間を刺激してくれて、幸太と同じような悶々とした気分を味わうには充分な内容。

そして何より、今回の一番の見所は幸太とさくらがひたすら繰り広げるキックオフ行為以外にあり得ません。ちば拓の『キックオフ』といえば、80年代ラブコメのオレ的傑作であり、ベタラブコメ界にその名をとどろかせる傑作漫画。

「太陽くん」「由美ちゃん」と見つめ合うだけで1ページが費やされる展開が今ここに復活なのであります。「幸太くん」「さくらちゃん」と二人が突っつきあっていちゃつくだけの小っ恥ずかしい展開の何とアホくさくて、何と素晴らしいことか!

この作品はもはや理屈で考えて楽しむモノでなく、本能で感じ取って楽しむ作品ですね。ピンク色のラブコメ脳を全開にしてただひたすらにニヤリングするのが吉と出ました!
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大いに笑えてニヤリングできる青春てんこ盛り劇場、『とらドラ』1〜4巻

2007/03/25 20:07
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『とらドラ』1〜4巻 竹宮ゆゆこ 電撃文庫

ラブコメを主食とし、ラブコメを明日への生きる活力とし、ラブコメでニヤリングすることを明日への原動力としているこの自分ですから、常日頃からラブコメに対する飽くなき渇望を持ち合わせているはずだったのですが、そんな自分がこの作品を見逃していたとは何たる不覚!

『わたしたちの田村くん』は大好きで、その同じ作者による新作であるならば速攻で手を出していなければいけなったというのに、「ラノベは読むのに時間かかるから」とかヘタレた言い訳をしているようではラブコメ信者失格です。

『わたしたちの田村くん』はどちらかというとストーリー寄りに強い印象がありましたが、『とらドラ』の方はコメディ色が強く、キャラを全面に押し出したまさにラブ&コメディ。コメディは軽快で痛快、そしてキャラクター性の強い色とりどりの人間達が織りなす物語は、大いに笑えて大いにニヤリと出来、そして締めるべき所できっちりと締めてきて、青春っちくに心を揺さぶる情緒的な展開も見事の一言。ラブコメでありつつも、こうしてしんみりと落とすべき所を落としてくる上手さはやはりさすがです。

1巻から4巻まで一気に読んでしまいましたが、好きなのは1巻と4巻。1巻は物語の導入部でもありますが、その後の大河と竜児の関係性を示した巻でもあります。互いに想い人がいて、その想いをかなえるための共闘というスタンス。それでいて互いが互いを無意識のうちに気にかけ必要とし寄り添い合うという関係。この微妙な関係性が思春期少年少女の心に与える影響というか、恋心的に振れたり、家族愛的に振れたり、どういった感情なのか表現できない部分に振れていったりと揺れ動く様こそがこの物語最大のキモなんですよ。そういった意味で、1巻は導入部としても竜児と大河の関係性という部分においても、ものすごく上手くこの物語のキモを語っていて面白かったです。

そしてこの二人の関係性を波乱なく引きづったまま二人が結ばれるというのがこの物語のハッピーエンドなのかと思いきや、4巻目にしてそうはならない予兆を感じさせる展開に。そう、みのりん、彼女の存在な訳です。

1巻登場時より愛すべきキャラであり、読者からも愛され続けたみのりんが4巻にして急浮上。元々竜児の想い人ではあったけど、本当にその想いが成就するとは思っていなかったのに、なんだかフラグ立てに成功してしまった模様なんですよ。さすが元エロゲライターの作者だけあって、主人公キャラによる全方位フラグ立て展開はお手の物なんでしょうか。

まぁ、大河と竜児の関係の進展を考えた場合、みのりんと北村の存在抜きには考えられませんし、みのりんがここで参戦してきて、三角関係模様に突入するのもまたラブコメの醍醐味。僕らを大いにニヤリングさせる三角関係展開を是非にと所望する所存です。

あと4巻といえば、海でお泊まりで肝試しで花火でと、これでもかといわんばかりの青春てんこ盛り劇場。あまりのまばゆさと甘酸っぱさにニヤニヤするのみです。こういうベタなのは大歓迎であります。

そして我らがみのりんも大ハッスルで、80年代ネタを飛ばしまくり。なぜそこで石立鉄男がっとか、なぜそこで「ゲェェェ」という超人ばりの悲鳴がっとか、もう腹抱えて笑えることこの上なし。ひょうきん族ばりの○×判定といい、自分たちの世代に直撃するネタの数々は最高ですし、その辺りが余計にみのりんというキャラをひときわ輝かせるモノにしているんですよねぇ。

あと、主要キャラ以外でも脇キャラにキラリと光るモノが多いです。その筆頭はやはり恋ヶ窪ゆり先生(29歳独身)、4巻では全く出番がないにも関わらずカラーページの口絵でその存在感を大いにアピール。次巻辺りでは遂に三十路の大台に突入しそうな恋ヶ窪先生の明日はどっちだ!

あとは竜児の母親のやっちゃんに、ペットのインコちゃん、北村の尊敬する会長にと、脇キャラにも特徴的な人物が多く、この物語のコメディっぷりを盛り上げてくれてもいるし、時にしんみりともさせてくれますし、非常にいいキャラ揃いですよ。

さて、4巻が発売されたのが1月ですから、5巻発売は5、6月くらいと期待していいんでしょうか。4巻で変化の訪れた各キャラの心情と、関係を含め、どのような展開になるのか非常に楽しみな所です。
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