アフタヌーンとエースの新連載が面白かった件

画像アフタヌーン2008年3月号

『オクターヴ』 秋山はる

前作の『すずめすずなり』が独身男性読者的にツボにはまって好きだったのもあり、新連載にも期待してたのですがこれは想像以上に良かった。正直、今回の新連載3本の中でも一番の面白さでしたよ。アイドルになる夢破れた18歳のヒロイン。いろいろあって、再上京して東京で一人暮らしをしているが、目指すべき夢もなく……という出だし。絵とか雰囲気が『すずめすずなり』の頃と比べると結構変わっている気がしますが、これはいい方向に良くなってますよね。夢破れたヒロインの過去と現在がリアルで切実。この広い都会の中でひとりぼっちという悲しさと、これから始まる物語の中でどのように変わっていけるのかという期待感。これは今後の展開が非常に楽しみです。


『FLIP-FLAP』 とよ田みのる

『ラブロマ』が終わって2年以上、ようやく待望の新連載です。同名タイトルの読み切りが1年ほど前に掲載されて、その面白さに連載化への期待も高まっていたのですが、1年経ってようやくの連載ですよ。ピンボールというマイナーな題材と恋愛を結びつけて描かれる物語。ピンボールをプレイしているシーンの熱さが特徴的で、高揚感溢れる部分が特に好きなんですよね。ピンボールと恋愛と登場人物達の物語をどのように結びつけて盛り上げていくのか、今後に非常に期待したいところです。


『百舌谷さん逆上する 』 篠房六郎

篠房六郎といえば『空談師』よりも『家政婦が黙殺』であるという自分ですから、今回の新連載のノリは大歓迎なところであります。金髪ツインテールの転校生を初っ端からツンデレですと言い切って、ツンデレ自体をテーマに真っ向勝負。ただ篠房六郎の真っ向勝負は世間的に見ればひどく歪んだクセ球であり変化球勝負。この作者らしい斜に構えた一筋縄でいかない作風が漫画内から存分に発揮されておりました。ツンデレは社会不適合者という側面から見たこの物語。ドス黒さ溢れる描写を今後も期待したいところです。



画像少年エース 2008年3月号

『夢渡りプルチネッラ』 大岩ケンジ

『NHKにようこそ!』の作者が描く新連載。新連載という事もあり2話掲載されていますが、これは2話目まで載せてるのは正解でしょうね。1話だけだと前フリだけでよく分からないのですが、2話目までで大体の世界観が掴めるようになってるので。そして物語はというと至極ベタな王道ファンタジー。主人公のことをかまう幼馴染みがいて、ある日突然美少女と同居することになって、夢世界というファンタジー世界から夢魔もどきが飛び出してきてご主人様と言ってきたりとお約束てんこもり。ただ、王道展開をそつなくこなし手堅くまとめている感じはあって面白いと思いました。大化けはしないのかもしれないけど、アニメ化も視野に入れた展開が出来そうな題材ではありますね。


『日常』 あらゐけいいち

いつかの鹿ネタとやおい同人誌ネタを複合させた展開で、これで面白くならない訳ないだろうという内容。いや、ページめくっていく間中ずっと笑いっぱなしでしたし。このネタの連続展開はこの漫画の面白さの特徴でもありますよねぇ。


『そらのおとしもの』 水無月すう

この漫画は変に物語をやってシリアスパートになるよりも、今回のような極めてあほくさいエロ展開をやってこそだというのを再認識しました。女湯……それは男達が達し得ぬ新世界。いや、まさにその通りなんだろうけどさ。

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