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zoom RSS 作者と読者に愛された幸せな物語のグランドフィナーレ、『エマ』10巻

<<   作成日時 : 2008/04/26 21:28   >>

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『エマ』10巻 森薫 ビームコミックス

6年もの間、連載されてきた『エマ』も遂に最終巻。7巻で一応の区切りがついており、8巻目以降は番外編ではありましたが、10巻の最後に収録されている「新しい時代」を読むと、このエピソードこそがこの漫画の真の最終回でありグランドフィナーレであったのだとしみじみと感慨深く思いました。

7巻で一度完結している物語をその後も継続させるというのに、多少なりとも違和感が無かったわけではありません。それは人気ある作品がその人気故に作者の意志に反して止めるに止められない状況に陥るという事が往々にしてあるからであり、この『エマ』に関してもそうなのではないかとも勘ぐってしまうからなのですが、そんなのは全くの杞憂でした。

描いても描いても描ききれないくらいな創作意欲の固まりにも感じられる作者の生み出す世界と、読者が読みたいと思っていたあのキャラのその後や、このキャラの昔話等、漫画の世界観から思いをはせるアレやコレが見事に合致していた8巻以降の番外編。作者の描きたいモノと、読者の読みたいモノが見事に合致していた世界がこの『エマ』という物語ではなかったのかと。

そして、それが最高に極まるのが10巻最後に収録される「新しい時代」というエピソードです。7巻ではエマとウィリアムが結ばれるというラストで、身分の違いを乗り越えて二人が結ばれるという部分に強い幸福感を抱いたものの、その後の二人の事を想うと数々の困難が待ち構えているという影が差している部分もあって、不安感を煽られる部分もありました。

しかし、この「新しい時代」というエピソードにおいては、結婚式というハレ舞台において、数多くの人からの祝福によって迎えられているのです。これまで登場してきたキャラ達が結婚式会場に集まってきて笑顔で祝い、涙で祝うわけです。身分違いの結婚という部分にまだしこりが残っている人達もいるのだけど、それさえも越えて、この結婚式の場に来ているという事自体が祝福の表れでもあり、各々のキャラがその人なりに祝福している様を見るにつけ、強い多幸感を抱かずにはいられないのです。

宴は盛り上がり、祝福の声は高まり、皆が歌い踊り始めるシーンの気持ちの高揚と来たらホントに素晴らしいものがあります。まさにこの物語のグランドフィナーレと呼ぶにふさわしい最終回、笑顔と祝福に包まれたエマとウィリアム、この二人の未来に幸多からんことを、と心の奥底より思える素晴らしい最終回でした。

あとがきを読むと、次回作への要望についてのアンケートがありましたが、これまでずっと西洋物で来たので、次回作はやはり和風物でお願いしたいという事で6番をプッシュしておきます。時代はメイドさんから女中さんに移行するのだよ!

まぁ、そんな個人的に想いはさておき、森薫さんであるならばどんな作品を描く事になろうともそれは作者自身が描きたいと思って描いてくれる世界であると思いますし、それが読者の読みたいと思うものに合致してくれればさらに幸せです。
エマ 10巻 (BEAM COMIX)

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