今更、『喰霊-零-』を見てオッケーイと叫ぶ僕ら

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DVD『喰霊-零-』

『喰霊』と書いて「がれい」と読まずに「くいまた」と読む、そんな風に言っていた時期がオレにもありました。

少年エース連載中の『喰霊』のアニメ版『喰霊-零-』。エースは毎月読んでいるのですが、この『喰霊』は全くのノーチェックでした。なのでアニメ版にもそれほど興味はなく全くのスルーだったのですが、アニメ放映中はかなりの評判になっておりましたよね。曰く、1話目にして登場人物が全滅だとか、曰く、公式サイドが一体となっての壮大な釣りだったとか、曰く、百合ん百合んでオッケーポッキーだとか、曰く、EDのアニメが途中から変わるのが印象的だとか。

ただ話題になったからといって後追いで見るのも何だかなぁということでスルーしていたのですが、先日友人宅に遊びに行った際に、面白いから鑑賞会をしようという流れで見始める事に。そしたらこれがもう評判通りの面白さだからたまりません!

友人の言に従い1、2話をすっ飛ばして3話目から見始めたのですが、黄泉と神楽のその百合ップル具合にとりあえず脳天直撃。一緒にお風呂に入ったかと思えば背中の流しっこと称してイチャイチャし始めるし、残り一本のポッキーを巡ってポッキーゲームを始めたかと思いきや、ガチでチューし始めるこの百合具合と来たらどうですか! 素晴らしすぎるんですけど!

そして俺の心を見事に掴んで話さなかったのは5話目ですよ。黄泉と紀之の仲を取り持とうと、神楽を筆頭に対策室の面々が寸劇をするというラブコメにおけるこの王道シチュエーションの萌え具合っ。一緒に見ていたヤマカムの山田さんが事あるごとに「うひょー」とか「オッケーイ!」とかサイト通りの感じで連呼しておりましたが、正直自分も一人で見ていたのなら部屋中転げ回るくらいの勢いでした。止まらねぇ、これはニヤリングが止まらねぇよぉ。

そんな感じで、すっかり百合萌えアニメ『喰霊-零-』という認識で楽しんでいた僕ら。

「それじゃ、そろそろ2話見てみましょうか」

5話を見終えた時点で2話に逆流ですよ。百合萌えアニメとして楽しんでいた認識があっけなくも崩壊させられるこの衝撃。あれほどまでに百合百合しく仲睦まじかった黄泉と神楽が敵味方に別れて戦っているというこの衝撃。「私のことを姉と呼ぶな!」とまで言って神楽のことを斬り捨ててしまうこの衝撃!

通常、1話目から順にアニメを見ている人ならば黄泉が最初から敵キャラであるという認識を持っており、黄泉がのどのようにしてダークサイドに堕ちていくのかという部分に強い興味を抱きつつその後の話を見ていくのでしょうが、3話目から入った自分は本物の姉妹みたいに仲の良い二人が最後には敵味方に別れる事になるという部分に強い衝撃を感じ、普通に見るのとは違った感じで物語を堪能できたのかも。

そして2話を見終えてから再度見始めた6話以降の展開は、当然のごとく目が離せません。次々と黄泉と神楽の身に降りかかってくる不幸の数々。身震いするほどの衝撃の連続。特に8話におけるダークサイドに堕ちた冥姉さんと黄泉との戦いには震えさせられました。その戦いの結末にも、EDで振り返らず歩き去っていく黄泉にも、そしてED後に黄泉が倒されることに対しても。

続く9話は神楽のセリフがとにかく印象的だった。百合ん百合んの象徴であったポッキーゲームを病室で対面する黄泉と神楽の間に出してくるのも、もうあの頃には戻れないという演出としてハマっていたし、そこからの神楽の一連のセリフには胸震わされるものがありました。しかし、これほどまでに強い神楽の想いをもってしてもダークサイドに堕ちていく黄泉を止めることは出来ず、遂に敵味方となり戦うこととなる二人。

10話は2話を別視点で描くというザッピング方式が取られており、そのギミック自体も面白く、何より伏線が回収されていき、ストーリーの流れが自分の頭の中で整合性が取れていく気持ちよさと、パズルのピースが埋まっていく快感は素晴らしいモノがありました。

このアニメ全体に言えることなのですが、ストーリー構成がホントに上手いんですよね。登場人物が全滅する衝撃の1話に始まり、物語のクライマックスシーンをいきなり2話目に用意する展開。そして3話目にしてようやく実質的な1話ともいえる話が始まり、10話目にしてクライマックスの2話目に追いつくという構成。アニメの『涼宮ハルヒの憂鬱』的な物語のシャッフル手法とも言えるかもしれませんが、見ている者の興味を尽きさせないという点ではホントに素晴らしかったと思います。

あと、このアニメで素晴らしいと思う点が二つあるのですが、まず黄泉のキャラクター造形。前髪ぱっつんの黒髪セーラー服女子高生に日本刀というこの組み合わせ。王道、あまりにも王道ッ! だが、王道が故の素晴らしさに満ちあふれております。あと黒セーラー服の黄泉に対し、白セーラー服の神楽という対比も素晴らしいかと。

そしてもう一点は、このアニメが素晴らしき太股アニメだということ。激しく短いセーラー服のスカートから伸びる太股の数々にどれほど胸ときめかせ、心躍らせた事か! 前述の4話冒頭におけるポッキーゲームシーンなんか、黄泉と神楽の絡み合う太股と太股の素晴らしさは言葉では言い尽くしがたいモノがありました。戦闘シーンでも短いスカートを翻しながら、惜しげもなく太股を見せるその演出に何度となく拍手喝采を送りましたよ。

最終話までその勢いを衰えさせることなく突っ切ったこのアニメ。最終話を見ていると、原作漫画に繋がっていくネタが散りばめられており、こういうのを見せられると原作漫画を読みたい熱が無性に高まっていきます。原作の内容をそのままアニメ化するのではなく、原作のキャラを使った過去話にしたこのアニメでしたが、普通に原作をアニメ化する以上に原作のプロモーションとして機能しておりましたし、そして原作漫画を読みたいと思わせるに充分な魅力を発揮していたと思いますよ。面白かったです。DVDはこれから続々と発売されていきますし、未見の方はこの機会に是非。オススメですよ。

この記事へのコメント

げすとですいません
2009年02月13日 00:16
本当に喰霊-零ーを楽しむならば、ちゃんと1話から見ていった方が
良かったのかな と思います。
監督含め制作スタッフがあーいう話数展開にした理由はDVDのオーディオ
コメンタリーで聞けますが、至極納得できる理由付けがされています。

簡単に書けば、
1話は黄泉の絶対的強さを示すための回、
2話はこの黄泉と対峙することになった本来の主メンバのお披露目、
3話以降しばらくは、2話の最後にあーなる二人の関係を築く過程。

1,2話はあくまでも「未来」であって、3話からが「現在」の時間軸。
そして終盤に2話で見せた未来に追いつく
ということのようです。
muzumuzu
2009年02月13日 23:18
こんばんはです。
DAIさんも御覧になったんですね。確かにおもしろいです。
ラジオもお勧めですよ!
2009年02月14日 21:59
確かに、リアルタイムで1話から見ていたら今回見たのとは違う感慨を抱いたでしょうし、そう考えると見てなかった自分に腹も立ってきますが。ラジオは聴いてませんでしたが、今更ながらにCDとか漫画を買い漁ったりする日々です。

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