小谷あたる漫画のやさしさに包まれたならきっと、『眠り姫のはぐはぐ』1巻

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『眠り姫のはぐはぐ』1巻 小谷あたる アクションコミックスHigh

『はねむす』や『まかないこむすめ』の小谷あたるさんによる最新刊。サイトで公開されていた頃からのはねむすファンであり、小谷さんの漫画が大好きな自分ですが、そんな従来からのファンも納得の、間違いなく楽しめることこの上ない今回の最新刊。読んでみるとすぐ分かるのですが、小谷あたるさんらしい漫画世界がこの『眠り姫のはぐはぐ』においても広がっているのですよ。

それは世界名作劇場的な空気というか、メルヘンとファンタジーが入り交じるヨーロッパの田舎的空気というか、垂れ耳の動物キャラが出てきた時点でなぜか安心してしまう感もある、この小谷あたる的世界観。いやぁ、もうすごく大好きです。

ただ、世界観が似たり寄ったりなら敢えて別の作品として描く意味もない訳で、これまでは、どちらかというとメルヘン&ファンタジーな部分と、コメディな部分と、ハートウォーミングな部分が程良いバランスで仕上がっていた優しいお話が多かったのですが、この漫画ではヒロインが14歳の少女という点で、今までの漫画にはない魅力が備わっているのですよ。そう、それは思春期少女の恋心なども含めた描写に他ならないのであり、この点において他の小谷漫画とは違う魅力が出ているのです。

この漫画のタイトルやオビにもあるとおりに、ヒロインの乃野子は一度眠ってしまうと口づけをされないと起きないという体質の持ち主。もう、この設定だけでときめき回路がギュンギュン回ってしまう程なのですが、しかもヒロインの初恋相手は(実は勘違いではあったのだけど)年上の義理の叔父という、年の差カップル。親愛の情なのか恋心なのかどうかうまく把握できないこのモヤモヤとした感情。乃野子が抱くその感情の揺れ動きという部分で、妙にときめきを感じてしまってたまらないのです。

ヒロインが眠ったら起きないという体質についてはこの1巻では深く突っ込んだ説明がされておらず、日常劇が繰り広げられているのですが、タイトルにまでなっている眠り姫という設定をどのように活かしてくるのかは今後の楽しみです。

まぁ、何はなくともこの漫画はヒロイン乃野子の可愛らしさが一番の魅力ですね。特に4.5話の番外編で見せてくれた乃野子がたまらなく可愛いかった。寝起きでパンツ姿を見られても全く恥ずかしがらないのに、生理用品を借りるのに猛烈に恥じらっているその表情とか素晴らしい。この思春期少女の可愛らしさは半端ねえっ。ってか、パンツ姿と言えばかぼちゃパンツ姿というのが、これまたツボを心得ているというか、小谷さんの漫画らしくて良いですね。

1巻で終わった続きからはちょうどWEBコミックハイで見れるので、単行本1巻と共にまとめて読んでしまうのがオススメかも。

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