前向きに頑張る君の姿は美しい、『青空エール』1~3巻

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『青空エール』1~3巻 河原和音 マーガレットコミックス

初めて『君に届け』や『ちはやふる』を読んだときに抱いた感情。圧倒的な面白さに打ち震えさせられたあの思い。この『青空エール』を読んだときに抱いた思いも、まさにそれと同じモノでした。この漫画は面白い!

突き抜ける青空に白い雲、甲子園目指して熱戦を繰り広げる球児達、そして球場に高く響き渡るブラバンの応援。空に向け高く音が飛んでいく様に魅了され、それを追い求める少女がいた。それがこの漫画のヒロイン、小野つばさ。彼女が野球と吹奏楽では全国的に名門の高校に入学し、吹奏楽部に入部しようとするところから物語は始まります。

しかし、吹奏楽については全くの素人であるヒロイン。憧れだけを胸に入部を希望するも、最初から挫折を味あわされる事となります。そんな折り、同じ1年で甲子園を目指すべく入学してきた山田大介と出会い、その出会いが彼女を大きく変えていくこととなるのです。

もうね、何というか青春ど真ん中。まばゆいばかりの煌めき、真っ直ぐに上を見上げる純真な思い。もう、そのどれもが青臭すぎるんだけど、青臭いからこそ回り道なくストレートに心に響き、飾らないむき出しの感情だからこそこれほどまでにオレの心を震わせるのです。

つばさは登場当初から引っ込み思案で、とにかく下ばかり向いているような娘だったのですが、それと相反するかのように大介が常に上を向いて真っ直ぐに進むキャラなんですよ。そんな彼に引っ張られるかのように前を向いて頑張っていくつばさの姿がこれ以上ないくらいにまぶしいのです。前を向き互いの顔を見て笑いあう二人の笑顔がとにかくまぶしいのです。そしてそのまぶしさこそが、この漫画最大の味であり、大人になって純真でいられなくなってしまった自分の心を大きく揺さぶるのです。

青春時代が遠くになり、何をやるにしてもしがらみに縛られたり思惑で動いたりしてしまう風になってしまった大人である自分。そんな自分とは真逆に位置し、純真な思いだけで上を向き前を向いて駆け抜けていくヒロイン達の姿は、遠くにおいてきたモノを思い起こさせる部分もあり、その熱さと美しさに心を打たれるのです。

穿った見方をしてしまえば、あまりにも純真すぎるその姿にリアリティを感じないと思ってしまう自分がわずかばかり存在するのも確かなのですが、そんな風に思ってしまう自分さえも汚れていると感じてしまうピュアオーラ。ドロドロした負の感情を抱かせずに、それらの入る込む余地さえない前向きな姿勢こそがやはりこの漫画最大の魅力なんですよ。

吹奏楽部だからといって文化系部活モノでなく、バリバリのスポ根としての側面もあり、そんな中で切磋琢磨する人間関係などにも熱いモノは存在します。高校という場所、部活という場所から生まれる人間関係や友人関係に悩みながらも、それらを乗り越えていく強さがやはり存在するのです。前向きに頑張る姿に、人は応援したくなるもの。ヒロインの成長を見守りながら思わず応援してしまうのも、この漫画らしい読み方であると思います。

最新の3巻ではようやく恋愛関係でも進展が見られ、部活に友情に恋にと青春ど真ん中を突き進む展開。もう、そのどれもが心に響いてくるのでたまりませんね。今後とも注目してみていきたい漫画です。オススメですよ。

この記事へのコメント

元ユーホ
2009年08月16日 22:44

私は昔吹奏楽部でした。
この漫画を見つけたとき、感動しましたねほっとした顔
付き合っている彼氏が野球部だったこともあり、夢中で読みましたハートたち(複数ハート)


私もおすすめです目がハート



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