この純愛、ヤンでデレてる5秒前、『こはるの日々』1巻

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『こはるの日々』1巻 大城ようこう グッドアフタヌーンKC

作者の大城ようこうさんにとっての初単行本の本作ですが、待ちに待っておりました。コミティアで出されていた同人誌を読んで以来ファンだったのですが、その方が商業デビューされ単行本を出すまでになり、追いかけていたファンとしても感慨もひとしおです。

連載中の煽りでよく「身悶え系ピュア(?)ラブコメ」と書かれていましたが、確かにこの方の持ち味は身悶えするようなダダ甘でベタベタなラブコメなのです。それはもう、読んでるこちらがニヤニヤし、体をくねらせ身悶えるような激甘なラブコメ。しかも作者の嗜好がミクロ専というのもあり、ヒロインの小さい娘がテケテケと頑張っている姿もそれはもう愛らしく素晴らしいのです。

そんな訳でグッドアフタヌーンで連載が決まったというのを聞いて非常に楽しみにしていましたし、雑誌も買って読んでおりましたし、この単行本も当然のごとく買ってきた次第なのです。

放課後誰もいない教室で好きな子のリコーダーをペロペロする、そんな性への目覚めの第一歩……というか、むしろ変態としての覚醒の第一歩。そんなシチュエーションで幕を開けるこの漫画。思春期における衝動、好きな子への気持ちが高じて沸き起こる劣情、そんなシチュエーションが描かれることは少なくはないのですが、ペロペロするのが男ではなく、女の子であったならどうなる? しかもとんでもなくかわいい娘が自分のリコーダーをペロペロしていたらどうなる!?


こうなった。

それまでの同人誌の傾向から言っても、てっきりベッタベタであっま甘なラブコメが展開されていくに違いないと思って読み始めただけに、いきなりのリコーダーペロペロがあまりにも衝撃的すぎました。かわいい娘に好意を持って貰うことは非常に嬉しいことですが、このヒロインの愛情の深さは半端ないのです。むしろ、先輩のことが好きすぎるにも程があるのです。重い、愛情が重いよ!


帯の煽りで「ホラー&スイート」と銘打ってますが、ラブコメにまったく相容れなさそうなこの要素がこの漫画においてはかみ合っているのです。正統に歩めば身悶え系ラブコメヒロインのはずなのに、一歩間違えばヤンデレヒロインになってしまうというこの表裏一体感。純愛とストーカーは紙一重であることを感じずにいられないこの冷や冷や感!

そうなのです、この漫画は強すぎる思い、ストレートすぎる純愛の怖さと重さを描いた、ある意味ホラーなのです。この漫画全体の可愛らしさやほんわかとした絵柄が逆にホラーとしての怖さを増していくのです。ただ、それと同時に、この思いを受け止めるだけの度量を主人公が見せることが出来たときに初めてラブコメとしての甘さを堪能することが出来るようになるのかもしれません。

この二人がどのような関係を築いていくのか、ヒロインがヤンデレ反転するのが先か、主人公が全てを受け入れ純愛として完結するのが先か。今後の展開が非常に楽しみです。

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