実写映画だからと食わず嫌いする事なかれ、実写劇場版『マリア様がみてる』
実写映画『マリア様がみてる』
評判良さそうなのにつられて思わず実写劇場版『マリア様がみてる』を観に行ってきました。正直、見る前までは誰しもが抱くであろう「なぜ今頃? しかも実写?」という感想を持ってました。いやだってねぇ、アニメ劇場版ならまだしもですよ。なぜ実写。むしろTMAでやれというか、すでにTMAが通った道というか、どうしたって『マリア様がみている』の印象しかないわけですよ。
そんな訳で観に行くつもりは全くなくスルーするつもりだったのですが、いざ公開されると予想に反して評判がいいじゃないですか。それならばと、騙されたつもりで観に行ったのですが、これがもう素晴らしく面白いのだから文句つけられません。実写でここまで再現させられれば文句の付けようもないでしょう!
まず、この映画の何がすごいってキャラの再現度なんですよ。原作ファンであるならば一目見ただけで誰がどのキャラなのかすぐに分かってしまうくらいのはまり役揃い。祐巳のツインテール、江利子さまのデコびっち、由乃さんのおさげ、志摩子さんのウェーブのかかった髪。記号的特徴のあるキャラはもちろんなのですが、そうでないキャラ達も雰囲気出しまくりなのですよ。凛々しく立ち振る舞おうとする祥子さま、祐巳にセクハラ攻撃を仕掛けてくる聖さま、紅薔薇さまというまとめ役でありながらも祥子さまの事を思いやる蓉子さま。あぁ、もう出てくるキャラ誰もが原作からそのまま抜け出してきたみたいなんです。
そもそも、劇中においてキャラ説明とかすっ飛ばしまくりで、原作ファンであるならば分かるでしょという構成なんですが、そんな不親切な作りであっても納得できてしまうんですよ、このキャストなら!
だたね、演技という部分に目を移すとかなり拙い部分もあるのですよ。祐巳の舌っ足らずな棒演技も気になると言えば気になります。しかし、ずっと見てるとそんなところも含めてこの映画の祐巳というキャラを受け入れられるんですよね。だって、この祐巳のタヌキっぽさと来たら、あまりにもはまり役するぎるんですもの。そりゃ、聖さまじゃなくたって、後ろから抱きしめてセクハラ三昧したいと思うし、頭を撫でてかいぐりかいぐりしまくりたいと思ってしまいます。
また、リリアン女学園という箱庭で温室で浮世離れした世界観も見事に再現されており、それがより一層実写ということに対する違和感を少なくしているんですよね。映画のロケ舞台となっているのは、おねティシリーズでも舞台となっていた旧制松本高校の校舎で、木造作りの建物は雰囲気バッチシ。歩くたびに床板がギシギシなるのも演出として盛り上げの一役をかっていたのではないかと。
ストーリーは原作1巻をそのまま描いた内容なのですが、一般生徒の祐巳が憧れの山百合会の面々に囲まれていくこととなるというシンデレラストーリーの部分が見事に描かれており、その部分でも大満足でした。
不満点があるとするなら由乃さん、令さまの黄薔薇ファミリーの出番が少なかった事くらいでしょうか。それ以外に関しては、もはや何の不満点もございません。そのくらいに手放しで褒め称えてもいいでしょう。もちろん、実写に対する抵抗感もあるとは思いますので人それぞれでしょうが、個人的にはお勧めしたい劇場版でありましたよ。
「ごきげんよう」が意外にはまる!? 実写映画「マリア様がみてる」(エキサイトレビュー)


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