ヤマケンさんマジヒロインす、ツンデレ極まりすぎっす!『となりの怪物くん』7巻

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『となりの怪物くん』7巻 ろびこ KCデザート

もう、雫もハルもお互いに好き同士の両想いなんだから、早くくっついちゃえよ、つきあっちゃいなよ! というヤキモキ感を抱きながら、気づいてみたら早7巻ですよ。お前ら、もう何回告白したりされたりしあってるんだよ、という焦らしプレイも限度に来てる感はありますが、なんだかここまで来ると、この二人の距離感はこのままの方がいいんじゃないかとか思えてくるのだから不思議です。

雫の再々告白があって、これで晴れて二人がつきあい出したり恋人になったりイチャコラし始めたりするのかと言えば、やはりそういう展開にはならないのがこの漫画。かといって二人の関係に亀裂が入るでもなく、決定的に関係づけられることを先延ばしにされっぱなしですが、これはこれでぬるま湯的心地よさに浸れて楽しめるのだからまた不思議なのですよ。

雫とハルの関係がそんなぬるま湯に落ち着き始めてる一方で、大島さんの告白や夏目さんの玉砕とか、今巻ではとにかく振られる展開が多く、ぬるま湯展開ばかりでもありません。特に大島さんなんかは告白しないまま終わってしまうのかと思ってただけに、ここで再度アタックかけてくるのは意外と言えば意外。ただ、振るにしても振られるにしても、傷つき傷つけあいながらのみっともなさ、青臭さこそがこの漫画の醍醐味であり、スマートには決していかない不器用さが愛おしく思えてくるんですよね。それはこの漫画のキャラすべてに言えることだと思います。

そんな中でも、この漫画での最大の不器用キャラにして萌えキャラと言えば夏目さんですよ。これはもはや揺るぎようのない事実。夏目さん可愛いよ夏目さん。そんな夏目さんもみっちゃんさんに告白し、そして今巻ではついにみっちゃんさんから厳しい終わりの言葉を投げかけられる訳で、もう切なさ炸裂。しかし、この巻を読んでいて一番切なかったのは26話後おまけですよ。みっちゃんさんとラブラブいちゃいちゃしてる夏目さんが描かれるのですが、それがまさかの夢オチ。そのことに気づきひどく落胆する夏目さんが描かれてるのですが、どうなんですかこれ。切なすぎるでしょ。ってか、作者マジぱねぇ! これはひどい、しかしひどいけど胸締め付けられるモノがあって、ますますもって夏目さんのことを好きになってしまうと言うか、守ってやりてぇ意欲が上昇してくるわけです。

そんなわけで、オレ内部におけるキャラランキングでは不動の1位の夏目さんですが、最近、ジワジワとその夏目さんのナンバーワンの座に忍び寄るカゲがあります。そうです、ヤマケンです。男です。しかし、こいつの萌え具合と来たらどうですか! こいつのツンデレ具合と来たらどうですか! 好きな子に意地悪しちゃう小学生レベルときたらどうですか! もうね痛々しくて見てられないのですが、じっくり見てると可愛すぎてニヤニヤしてくるのです。

27話「ハル休み」はそのタイトル通りに春休みの出来事をハル抜きで描かれるお話。そしてこの話における主役はヤマケンです。ヤマケンの雫に対するみっともない横恋慕と、ツンデレと、好きと意地っ張りが極限まで描かれる至高のお話。いつまでたっても素直になれないヤマケンがようやく自分の中の気持ちを認めるというターニングポイント回なのです。


しかし、極度のツンデレをこじらせているヤマケンさんのことですから、そんなに簡単に雫に好き好き言い始めることもなく、デレを見せ始めることもなく、デレを温存してくれるのはさすがの境地。モノローグで雫のことを好きと認めたばかりの返す刀で自分の意思とは真逆の言葉で雫に悪態をつくそのツンデレっぷり。これがもうたまらんのであり、ニヤリングせずにはいられない! かといって、ヤマケンのことを応援したいのかと言えばそういう心境でもなく、彼にはとことんこのままの彼でいてほしいと思うのです。そして、この漫画におけるツンデレヒロインの座を不動のモノとしていただきたいところです。

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