見た目は大人、中身は子供、その名も~?『リコーダーとランドセル』3巻

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『リコーダーとランドセル』3巻 東屋めめ バンブーコミックス

東屋めめ漫画はどれも好きで欠かさず買っているのですが、そんな中からこのリコランがアニメ化ですよ。きらら系以外の4コマ漫画ってアニメ化されにくい印象もあったので、正直なところ意外でもあり驚きでもあります。ただまぁ、ファンとしては嬉しい限りですね。そしてアニメの出来も良いのだからこれほどに嬉しいことはないと!

アニメ「リコーダーとランドセル ド♪」 - ニコニコチャンネル

『森田さんは無口』からの流れで5分アニメなのが惜しい。ってか、実質2分半アニメなのですが。でもまぁ、ニコ動でコメ付きで見てると楽しいですし、ネット上で全国一律さっくり手軽に見られるというのはありがたい限りなのです。1話で4コマネタ3、4本分くらいしかない印象ですが、お手軽に見る分には適量で、物足りなさから次回を楽しみに出来るのでいいんじゃないかと。そしてアニメも面白いこの作品ですが、もちろん原作だって面白いのですよ!

見た目は大人、中身は子供の小学5年生のあつし(身長180センチ)と、その姉にして高校2年生のあつみ(身長137センチ)のデコボコ姉弟によるコメディが本作『リコーダーとランドセル』の内容。この見た目と中身のギャップにより巻き起こる日常の中の騒動がこの漫画の面白さに繋がっています。基本、大きなひねりはなくて、根本は「見た目とのギャップ」に行き着くネタばかりなのですが、同じようなネタなのに、毎回新鮮に毎回楽しく読めるのです。東屋めめ作品の特徴でもあるのですが、いきなり途中から読み始めたとしても読みやすく楽しめて笑えるんですよね。まさに4コマ漫画としては理想的でしょう。それでいて、ずっと読んでる読者でも飽きが来ずさらりと読めながら、何度でも繰り返し楽しめる部分があるのだから素晴らしいなと。

そんな見た目とのギャップから巻き起こるネタとして個人的にも好きなのは、大人びたあつしの容姿に騙される女性陣の振り回されっぷりです。その大人びた容姿のために、小学生女児と一緒に下校しているだけで周囲の人間にロリコン変態の誘拐犯扱いにされ、毎度のごとく婦警さんのお世話になるのがこの漫画の王道パターンなのですが、それと共にもう一つの王道があります。それは、あつしのイケメン容姿に騙されてドギマギさせられている女の子達なのです。

 

まずはあつみのクラスメイトの沙夜。当初はあつしが小学5年生だとは知らずに、そのイケメンっぷりに騙されて惚れてしまうわけですが、やはり相手は小学生な訳で、どうにも話がかみ合わず沙夜の空回りだけが加速していく状況。しかし、そんな空回りが第三者的にはどうにも笑えてきてしまうのです。沙夜はその後、あつしが小学生である事を知るのですが、それでも好きである気持を捨てきれずに、今度は好きな人が小学生である葛藤にさいなまれていく訳です。この、どこまでいっても一人で空回っては不幸になる事を宿命づけられている沙夜というキャラは、見てる者の頬をニヤニヤさせてくれるのですよ!

 

そして、もう一人の犠牲者はあつしの担任の盛山先生。女子校育ちの温室育ち故に男の人が苦手で、それもあって小学校教師になったという経歴の持ち主なのですが、受け持ったクラスには全く小学生には見えないイケメンのあつしがいるものだから、さぁ大変。あつしの大人びた容姿に近づかれる度に赤面してはアタフタしている姿がまた最高にニヤリングを誘発するわけです。小学生相手にいい年した大人の教師が赤面させられている状況がまたたまらない!

沙夜にしろ、盛山先生にしろ、あつしとのツーショットは見た目的には何の問題もないというのに、あつしの中身が小学生という一点だけのために状況が空回りすれ違いおかしな方向へ転がっていくのです。そして、このシチューエーションこそがやはりこの漫画の面白さの秘訣なんですよね。それは姉のあつみに対しても言えることで、とにかくそのギャップが巻き起こすドタバタこそが最高に面白いこの漫画なのでした。

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