めぞん一刻を彷彿とさせる宮原るり版下宿ストーリー、『僕らはみんな河合荘』

 

『僕らはみんな河合荘』1、2巻 宮原るり YKコミックス

『恋愛ラボ』や『みそララ』など4コマ漫画をメインに活躍している宮原るりさんの描く初のストーリー漫画がこの『僕らはみんな河合荘』。その名の通り河合荘という下宿を舞台にしたお話なのですが、これまでの宮原るりさんの作風とは少し違っており、残念な住人達による下ネタありで繰り広げられるドタバタコメディ。4コマ漫画では描けなかった下ネタをここでこそ描き尽くしてやろうという作者の意気込み(?)も感じます。

しかし古今東西、一つ屋根の下ストーリーというと『めぞん一刻』に代表されるような名作が多いジャンルなのですが、この『僕らはみんな河合荘』だってそんな名作達に負けず劣らずの内容になっているのだからたまりません。高校生主人公の宇佐が引っ越した下宿先の住人は残念キャラ揃いで、ドMの変態から、男運ゼロのセクハラお姉さんに、腹黒スイーツ女子などなど個性派揃い。そんな個性的な面々と繰り広げる下宿生活のあれやこれはドタバタの連続で楽しいことばかりなのです。

そして何より忘れてならないのがラブ要素ですよ。ええ、そりゃ一つ屋根の下ですからそういうものを期待するのは当然であり、そういう展開が発生するのは当たり前ってなもの。主人公の先輩にして、無愛想な本好き少女こと律ちゃんがこの漫画におけるヒロインとして圧倒的な輝きを放っているのです。圧倒的な可愛さを誇っているのです!

  

一つ屋根の下ストーリーは、イコールある日突然同居系ラブコメでもあったんや! 当初は全く無愛想で、取り付く島もないような状態であったのに、それは同じ下宿で暮らしているわけですから、時間の経過と共に警戒心も薄くなり、距離も近づき、多少は打ち解けていくわけです。綾波系無表情キャラとまでは言えないまでも、無口で無愛想であった律ちゃんが、ふとした拍子に見せてくれる表情の数々があまりにも可愛すぎるのです。胸キュン過ぎるのです!

そして、そこは『恋愛ラボ』を描く作者のことですから、ラブコメ展開となればお手の物。次第に近づいていく距離、次第に打ち解けていく心、赤面に彩られるそんな展開に、オレのニヤリングが止まらないのです!

 

律ちゃん、可愛すぎるよ、律ちゃん! ふとした弾みで宇佐くんの腕が律ちゃんの唇に触れただけで赤面してしまうようなこのこっ恥ずかしい展開が最高やったんや。そして、そんなピュアな赤面展開を周りの住人達が下ネタ混じりに茶化したてたり、冷やかしたり、はやし立てたりする展開もこの漫画における王道で、それに対する宇佐くんの反応や律ちゃんの反応もまたニヤリングを誘うわけです。

残念キャラ揃いの下宿で繰り広げられるストーリーはやはり『めぞん一刻』を彷彿とさせますが、そんな中にも宮原るりさんらしいラブコメテイストや下ネタテイストが加味されており、宮原るり版下宿ものストーリーとしての今後にも大きな期待を持てるわけですよ!

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