『のりりん』6巻を楽しむためにも、まずはみんなロード乗ろうぜ!

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『のりりん』6巻 鬼頭莫宏 イブニングKC

いやぁ、『のりりん』面白いですねぇ。しかし、この面白さというのは自分が最近ロードに乗るようになったからという共感から来る面白さのような気もするのですが、果たしてロードに乗ってない人にとってこの漫画が面白いのかどうかというのは非常に気になります。自転車の蘊蓄話だけで1話丸ごと費やしてしまうことのあるようなマニアックな漫画なんですが、みんなちゃんと付いてきてる?

かくいう自分は全然ついて行っているというか、蘊蓄話についてもなるほどと感心することも多く、それ以上にロード乗り始めの主人公のあれやこれにものすごく共感できるんですよ。


共にロード初心者の主人公ノリ(右)と、友人のドマチ(左)なんですが、なんというかドマチのライディングポジションがあまりにも自分の姿を見ているようで恥ずかしい! しかし、これはすごく理解できるんだ!

この初心者が陥りがちな、サドルの前の方に腰掛けて、体は立ち気味の窮屈な前傾姿勢、そして腕はピンと伸ばして体重をハンドルに預けるみたいなポジション。自分も未だに気を抜くとこういう姿勢になりがちなので非常に分かるのですが、ロード初心者って前傾姿勢に慣れてない上に、ロードに乗るための筋力が付いてないので、どうしてもこんな感じのライディングポジションになるんですよ。

対して同じロード初心者でもノリのスタイルは何とも様になっております。体幹がしっかり出来ているノリだからこそ、サドルにどっしりと腰掛けて、手はハンドルに添えるだけ、肘も曲がってリラックスした状態で、前傾姿勢にも窮屈さを感じさせないポジジョンになっています。こういう描写一つを見ても、ロードに乗っている経験があった方がより一層楽しめるし、理解できるんですよね。

今巻でははじめてのグループツーリングが描かれるのですが、自分なんかは未だにソロツーリングばかりなので、こういうみんなで走るという行為はすごくいいなぁと憧れてしまいます。そして、描かれるのが箱根付近なので、何度か走ったことのある道でもあり(もちろん車で)、見覚えのある景色も多くてその辺りも楽しめました。

ここで、ノリは初めての山登りを体験するわけですが、自転車で坂道を上るという事についても経験があるかないかで、見方というのはすごく変わってくると思います。


登りが楽しいか?と聞かれて即座に楽しいですと答えられるほどには、まだロード乗りとしては出来上がってない自分ですが、ただ登りが楽しいという感覚はやはり分かるのですよ。苦しくて苦しくてしょうがない登りですが、最後登り切った後の達成感は何物にも代えがたい物があるのです。

ノリもなんだかんだ悪態をつきながら最後まで箱根の山を登り切っておりますし、トドロキや老松さんが最後に登り切っても尚峠まで走りに行くと言っているのも、とどのつまりはロード乗りという人種は登りが好きな人が多いという事なんですよね。この辺りの感覚はやはりロードに乗っているかいないかで大きく分かれてくる部分なんじゃないでしょうか。

この『のりりん』という漫画。自転車乗りでない人が読んでいる場合も多いでしょうが、そんな人はこの漫画をより一層楽しむためにも是非ロードに乗るべきだと思います。そもそも、この漫画を読んでる時点で自転車に対して少なからず興味があるはずなんだから、今こそ乗り始めるとき。みんな、『のりりん』読んで、ロード乗ろうぜ!

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