オムニバスストーリーに恋ディスの真骨頂を見た!『恋愛ディストーション』7巻

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『恋愛ディストーション』7巻 犬上すくね サンデーGXコミックス

恋ディスの新刊が読めるこの幸せ! 数年の時を経て中断していた連載が復活し、6巻ではまほの過去話にも決着がついて感無量な思いも抱きました。そして続いてこの7巻はと言うと、まさに恋ディスらしいオムニバスな恋愛模様を楽しめるのです。オムニバスの恋愛話こそ恋ディスの真骨頂! 個人的に犬上先生が描く体の関係込みの恋愛模様がすごく好きなのもあり、この巻はものすごく楽しめたんですよ。

中でも特筆すべきなのは、やはりDT山野辺の卒業エピソードでしょう。恋ディス連載開始からすでに15年以上経っているわけで、自分の中では山野辺というキャラは15年以上ずっとDTのままだった訳です。それゆえ、これからも未来永劫DTのままで過ごすキャラだと思っていただけに、驚きを隠すことが出来ないですよ。と同時に、そうか15年も経てば山野辺だってDT卒業してしまうのかという強い感慨も抱くのです。

  
童貞                           脱童貞

山野辺といえば、3巻掲載のエピソードで呟いた「イチャイチャしたいなぁ……好きな娘と。」というこのセリフですよ。これがもう至言! 恋ディスという作品の中でも印象に残ってるセリフベスト5には入っているのです。彼女がいなくて寂しい男共の心の奥底からの叫びというか願望が見事に詰まったこのセリフに震えるほど共感したものです。ベッドで丸く寝転がって思わず口に出るこのセリフこそが山野辺というキャラを象徴していたというのに、それが脱童貞した今となってはこんな風早くんみたいな爽やか笑顔を振りまくキャラですよ!

しかも、かつてはミクロ専として名を馳せた山野辺が、今じゃ自身よりも背の高い女の子とお付き合いし始めるというね。この展開に時の流れを感じずにはいられない訳です。しかし、DT卒業して憑き物が落ちたかのように爽やかな笑顔を見せる山野辺を見てると、もげろ!とか爆発しろと憤るわけでもなく、なんか妙に笑えてくるのだから不思議です。笑って許せてしまうそんなキャラでもあるんですよね。まぁ、そんな山野辺もお付きあい道の入口に立ったばかりで、これから七難八苦が待ち受けているわけで、その展開を楽しんでいきたいところです。


そしてもう一つ、この巻で個人的に好きなエピソードといえば、この棗の匂いフェチ話です。恋ディスもそうなのですが、個人的に女性漫画家さんが描く恋愛モノって大好きです。それというのも男性作家にはない、女性作家ならではの視点と描写があるからなのです。女性からの視点で描かれている描写にはっと気づかされるのが面白いんですよ。

今回の棗のエピソードなんかまさにそうで、男性のどこが好きなのかという話になったとき棗は大前田の匂いだと答えるわけです。こちとら男性側の視点から見れば、棗の浴衣姿可愛いとか、棗のうなじ色っぽいとか、ムラムラするとか、エッチしたいとか、エッチしたいとか、エッチしたいとか、まぁ大前田が考えてることとシンクロするわけです。それ故に、その一方で棗が感じてる事ってのは新鮮ですし、なるほどなぁと思わせる部分があって面白いんですよね。

それは他のエピソードでも然り。男女の機微を描きつつも、女性からの視点で描かれるラブコメってのはやはり個人的に大好物で、その最たるモノが恋ディスにはあるのです。今後ともこういったオムニバスエピソードでいろんな話を楽しんでいきたいなぁと思うのでありました。

この記事へのコメント

はじめまして!
2013年02月24日 07:56
恋愛ディストーション面白いですよね^^
自分旧版から読んでて新装版で6巻が出ると知ったときは本当に嬉しかったものです(´∀`*)

リンク登録させていただきました
良かったら相互リンクお願いします^^

http://mirusixi.blog.fc2.com/
2013年02月24日 20:42
恋ディスは何度も掲載誌が変わって休止期間も長かったので、
こうして新刊を読めるのはホントに嬉しいですよね。

相互リンクは申し訳ないですが受け付けておりませんのでご了承ください。

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