30男と12少女、これが2人のエロ漫画道、『キャノン先生トばしすぎ』

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『キャノン先生トばしすぎ』 ゴージャス宝田 XOコミックス

ゴージャス宝田さんの漫画は同人誌時代から好きで「空とぶおりこう」シリーズはよく買って読んでました。なので、それらがまとめられた商業単行本『おりこうぱんつ』が発売された時はそりゃもう、喜び勇んで買いに走り堪能させていただいたものです。ただそれ以後、個人的にエロ漫画自体から離れていた時期もあって、ゴージャス宝田さんの漫画を読んでない時期が長く続いていたんですよね。

しばた@OHPの「キャノン先生トばしすぎ 初回限定版 (XOコミックス)」レビュー

そこに来てこれです。OHPのしばたさんといえば、漫画のレビューのみならずエロ漫画雑誌のレビューもされており、数多くのエロ漫画を読んでる方なのですが、そのしばたさんがここまで絶賛するのであれば、これは読まずにはいられないだろうと。そして読んでみたらこれがもう最高に素晴らしかった。エロ漫画として、ロリ漫画として、そしてエロ漫画にかける情熱を描いた物語として!

主人公のルンペン貧太は30歳、電気代にも困るような売れないロリエロ漫画家。ある日ひょんな事から売れっ子エロ漫画家巨砲キャノン先生のアシスタントとして働くこととなるが、キャノン先生は実は12歳のロリっ娘だったのです、という出だしから始まる物語。

この漫画、序盤はとにかく畳みかけるようなエロとロリの波状攻撃で展開されていきます。キャノン先生の12歳とは思えない性欲過剰っぷりと突き抜けたエロっぷりだけで、ひたすらに邁進していきます。淫語満載で画面狭しと繰り出されるセリフの嵐は面白おかしい部分もあるんだけど、それでもやはりエロいのです。両親がいる後ろで気付かれずにSEXする一家団欒陵辱プレイやら、扇風機を使ったオナニープレイとか、トンデモ展開満載でもあるんですが、それがただ単にぶっ飛んだおかしさだけを演出してるのではなく、しっかりとエロさを伴っている点が何とも素晴らしいです。

そしてただ単にエロいだけでなく、この2人の間にちゃんと愛情もあり、エロエロしいと同時にラブラブでもある、明るく楽しく激しいエッチが繰り広げられていくわけです。

序盤から中盤はそんな2人の愛と肉欲の日々が描かれるのですが、そんな中、エロ漫画家であるという設定を活かしたシチュエーションも織り交ぜられていきます。エロ漫画家の収入や実態などの突っ込んだ話から、出版社の忘年会で他のエロ漫画家が語るエロ漫画論などなど。

そういたエピソードを織り交ぜながら迎えるこの漫画の最大の見せ場、それがラスト3話。それまでキャノン先生のアシスタントとして愛と肉欲の日々を過ごしてきた貧太が自身の漫画を全然描いてないことに気付いてから物語は激しく動き出していきます。

貧太のエロ漫画にかける思いと情熱、エロ漫画が好きであること、オタクであることを迫害され続けてきた日々の事。また編集長のエロ漫画にかける意地とプライド、そして漫画屋魂。そしてキャノン先生の幼少期のトラウマとそれから救われた貧太のエロ漫画との出会い。もう、この辺りの展開は読んでるこちらの魂が熱く揺さぶられまくります。

自分もオタとして生きてきて、しかも隠れオタとして生活してきて、そしてエロ漫画はこそこそ買って読んで来たような人間ですから、それが故にこの漫画の、この作者の熱い魂のほとばしりに共感せずにはいられないのです。声を大にして言いたい、エロ漫画が好きで悪い事なんて何もないと!

最後の締めも楽屋オチですが何とも余韻のあるよい終わり方。いやいや、ホントに素晴らしい漫画でありました。作者の熱い魂を感じられましたし、その熱さにこちらも揺さぶられまくりました。しかも初回版はおまけに作中に出てきたエロ漫画雑誌を小冊子として付録に付けるという大盤振る舞い。小ネタも効いていてこちらも楽しめましたし、もう最初から最後まで堪能させていただきましたよ。

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