![]() 『ひらひらひゅ〜ん』1巻 西炯子 ウィングスコミックス マンガ1巻読破さんで高い評価を受けていて、気になったので買ってきたのですがこれは確かに面白かったです。女性向けやBL系のマンガって、連載雑誌を読んでないからなかなか単行本1巻を買うきっかけがないのですが、こういう良作が埋もれているのだからやはり侮れません。 内容は高校の弓道部を舞台にしたオムニバス恋愛ストーリー。表紙絵からして細身の美形男子の袴姿というあたりBL臭を感じるのですが、中身はそこまでBLには振れていなく、ちゃんとした男女間恋愛モノという側面が強いです。 BLのような倒錯した世界観に踏み込むことなく止まっている感じでもあり、かといって少女漫画的恋愛ストーリーが繰り広げられる甘酸っぱい世界でもなく、その中間的な世界観になっているんですよね。 「恋という字は変に似ている」というオビの文句はこの漫画をよく表していて、男同士の話にしろ男女間の話にしろ、普遍的なところと倒錯しているところのラインを行ったり来たりしていて、それがしつこくなくさっぱりと描かれているのが好印象。登場人物達の心理描写等もさっぱりと甘酸っぱく、適度にコメディで、なおかつ倒錯した雰囲気も軽やかに描かれ、普段王道的なラブコメばかり読んでるオタ男子としては何とも新鮮味の強い読後感でありました。 個人的お気に入りは1、2、4話。 転校生の小柄の後輩女子に一目惚れしたものの、その娘には顔が全くそっくりの双子の弟がいて、弟の方にも欲情しはじめた主人公の苦悩と葛藤の物語(1話) 後輩の娘が好きすぎて観察しすぎるあまり、その娘の心理が読めてしまえるようになり、心の中でその娘のセリフを前もって予想したり、それが行きすぎてその娘になりきった日記まで書き出すメガネ男子の物語(2話) 小姑気質のそばかす男子と、常に背景に花を背負ってるような清楚美形お嬢様タイプの娘との恋物語(4話) 1、2話なんかは恋愛物語の中に倒錯要素を加味することでコメディっぽくもなり、変態チックなんだけどもカラッと楽しめる感じになってますね。4話はストレートに男女間恋愛モノで、学園青春モノとして良い出来。オムニバス形式なんでいろいろな恋の形を堪能できるというのも嬉しいところです。また、それぞれの話も完結していない部分もあるので、それぞれの恋の続きも是非読んでみたいところです。 あと個人的に注目したいのが弓道部の袴っ娘達。この漫画に登場する女の子達はどの娘も可愛いんですが、それに加えて弓道袴というのが、これまた何ともそそるモノがあるんですよねぇ。
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