![]() ![]() 『eensy-weensy モンスター』全2巻 津田雅美 花とゆめコミックス 『彼氏彼女の事情』の作者による新作漫画。カレカノが21巻という長いお話だったのに比べると、こちらは2巻完結なので多少の物足りなさも感じるのですが、2巻の中で綺麗に物語が完結しているのでこれはこれでいいです。 「モンスター」というタイトルから最初はミステリアスでスリリングでサスペンスな展開の漫画なのかと誤解していたのですが、全くそんなことはなくて、何ともほのぼのとした可愛らしい恋物語でありました。いやいや、これはニヤリングなしでは読めませんよ。カレカノ初期のラブ&コメディな内容が好きだった者からしてみれば、体をくねらせながら喜んで読んでおりました。 平凡で目立たなくて穏和な性格の七花。顔が良くて周りからチヤホヤされ王子様と呼ばれるナルシストな葉月。こんな2人が出会って物語は進行していくんだけど、普段温厚な七花が性格を反転させ唯一悪態を付く相手、それがキラキラ王子様な葉月。七花の中に目覚めるモンスターが七花の毒舌ブチギレっぷりを後押しし、初めて交わした会話が罵詈雑言で始まるこの2人の関係。 もちろんそんな始まり方だから、最初は全くかみ合ってないし、すれ違ってばっかりだし、色恋沙汰に発展していく展開ではないんだけど、そこはラブコメの王道。普段チヤホヤしかされてこなかった葉月が初めて罵倒された事から七花の事を気にするようになり、やがてそれが恋心へ変わっていくという素晴らしき黄金パターンが炸裂。 対する七花も、最初の態度から一変してどんどんと近づいてくる葉月の良さを理解するようになり、次第にうち解けていくんだけど、またその辺りでニヤニヤとさせられます。さらに七花は途中から小悪魔としての力も発揮し始め、これがまた何とも男泣かせでメロメロにさせられます。 津田雅美さんの漫画って、とにかく男にしろ女にしろ笑顔の赤面顔を描くのがすごく上手いと思うのですが、この漫画読んでても、葉月や七花の赤面笑顔には何度となくニヤリングさせられました。 ラストも気持ちのいいハッピーエンドで締めくくられ、2巻完結という適度な長さの中で物足りなさもなく満足いくお話に仕上がっておりました。カレカノのラスト辺りは正直読んでて挫折しそうな部分もあったのですが、津田雅美さんはこうした少女漫画らしい恋物語描かせるとやっぱり上手いですよ。これは面白かったです。
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