スピンオフならぬキックオフ、『とらドラ・スピンオフ』

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『とらドラ・スピンオフ!』 竹宮ゆゆこ 電撃文庫

今流行りのスピンオフということで、とらドラ2巻に掲載されたスピンオフな話を、今度はまるまる1冊使って描かれており、番外編となっております。生徒会に所属する不幸体質の幸太と、新キャラのさくらの二人が織りなす王道ベタベタラブコメ。この作者らしいテンポのいいコミカルな感じで話が進められ、笑えてニヤニヤ出来る気持ちいい話になってます。それでいて、最後には青春ストーリーらしく、疾走感溢れる展開と、青臭い学園物語仕立てで締めるのは、やはり『とらドラ』という名前を冠しているだけはあり、番外編といえどどの辺りはさすがではありますね。

また、ヒロインさくらの無自覚な肉感的エロスがこれまた何ともいろいろと刺激してくれてたまりません。迂闊でおっちょこちょいで無防備な部分がひたすら可愛く感じられるように描かれ、憎めないキャラになってるのと共に、その迂闊さから巻き起こす微エロがやんわりと僕らの股間を刺激してくれて、幸太と同じような悶々とした気分を味わうには充分な内容。

そして何より、今回の一番の見所は幸太とさくらがひたすら繰り広げるキックオフ行為以外にあり得ません。ちば拓の『キックオフ』といえば、80年代ラブコメのオレ的傑作であり、ベタラブコメ界にその名をとどろかせる傑作漫画。

「太陽くん」「由美ちゃん」と見つめ合うだけで1ページが費やされる展開が今ここに復活なのであります。「幸太くん」「さくらちゃん」と二人が突っつきあっていちゃつくだけの小っ恥ずかしい展開の何とアホくさくて、何と素晴らしいことか!

この作品はもはや理屈で考えて楽しむモノでなく、本能で感じ取って楽しむ作品ですね。ピンク色のラブコメ脳を全開にしてただひたすらにニヤリングするのが吉と出ました!

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